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用語解説

ネフィリム

ナスターシャたちが先だって米国の聖遺物研究機関より持ち出した完全聖遺物。

6年前に一度、起動成功するものの、
制御不能の事故に発展し、蛹型の基底状態へと封じられた経緯がある。

今回は、フィーネがネフシュタンの鎧を起動させた前例に則り、
QUEENS of MUSICに参加したライブオーディエンスと、
マリアと翼の発するフォニックゲインにて起動を試みるが、
マリア側の抱えたガーベッジによって失敗。
最終的には、装者三人による絶唱三重唱「S2CA」にてようやくの起動となった。

まるで生物を思わせるフォルムであり、
自律型である点がこれまでの聖遺物とは大きく異なる特徴である。

ネフィリムとは、堕ちた巨人を意味するネフィルの複数形。
伝承には、共喰いを繰り返すことで際限なく巨大化してきたとあり、
この個体は、すべてのネフィルを取り込むことで、
一にして全と完成した「ネフィリム」であると推察される。

(追記)

起動後、ある程度までは順調に生育するものの、
餌となる聖遺物(欠片含む)の不足を解消するため、
ウェル博士は、装者たちが身に纏うシンフォギアを狙いと定める。

東京番外地の汚染土壌に残留するエネルギーを吸収し、
さらに一回り大きくなったネフィリムは、
装者たちに襲い掛かり、ついに響のガングニールを捕食する。

F.I.S.側の見立てでは、
天羽々斬とイチイバルをも喰らうことで次段階へと至るはずであったが、
ガングニールと共に捕食した、
生体と聖遺物の融合体である「響の左腕」は、
想定以上のスピードでネフィリムを成長させるのであった。

成長したネフィリムとは、自律稼動するエネルギー増殖炉であり、
F.I.S.の進めるフロンティア計画の要となる存在である。

ここで翼とクリスの纏うギアまで捕食し、撤収すれば、
予定通りに事が進むはずであった。

だが、力の制御不全となった響の暴走によりネフィリムは炉心解体され、
ウェル博士の目論みは潰えてしまうのであった。

(追記)

フロンティアと融合したネフィリムの心臓は、
高出力のジェネレーターと化したばかりか、
その巨体にて装者たちを迎え撃つ守護端末として立ちはだかった。

一度は、世界70億の絶唱にて顕現した
エクスドライブモードのシンフォギアに敗退するものの、
ウェル博士のコマンドにて制御から切り離されると、
エネルギーを供給していたフロンティアを逆に取り込み、無軌道に暴れ始める。

灼熱の巨躯、ネフィリム・ノヴァは、
あらゆるエネルギーを取り込もうとする形を成した飢餓衝動であり、
取り込んだエネルギーが許容量を超えると一気に放出し、
諸共すべてを蒸発させる閃光と化す。

高々度より地上に激突した際の衝撃を
吸収、転化、放出した際のエネルギー量は、ウェル博士曰く一兆度。
不可避の破滅をもたらすには充分な巨大爆弾である。