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用語解説

S2CA

正式名称は「Superb Song Combination Arts」。

三ヶ月前、降下する月の欠片を破砕せしめた奇跡の一撃を
奇跡以下に制御するため、響たちが繰り返し訓練してきたコンビネーション。

連携の中心に
「他者と手を繋ぎ合う」特性の響を据えることによって威力を増幅させるばかりか、
パートナーの身体を蝕むバックファイアを抑制する効果も併せ持つ。

反面、負荷は響ひとりに集中するため、
いかに響が融合症例であっても、
身体に圧し掛かるダメージは完全中和しきれないほどに飛躍上昇する。
さらに、かつて完全聖遺物「デュランダル」との接触が引き起こしたように、
ガングニール以外の聖遺物(天羽々斬やイチイバル)との共振・共鳴が、
思わぬ方向に力を暴走させかねないため、非常に危険な側面も内包している。

コンビネーションには用途に応じたバリエーションがあり、
響とクリスの二重唱であるS2CA・ツインブレイク type-A(アロー)、
響と翼の二重唱であるS2CA・ツインブレイク type-B(ブレード)等があるが、
増殖分裂を特性とするノイズに対しては、
最大級の効果を発揮する絶唱の三重唱、S2CA・トライバーストを敢行。
XDモードでない、
通常稼動状態のシンフォギアでも驚異的な威力を見せ、
渦を巻いて立ち昇る虹色の衝撃波は、夜空をも切り裂いてみせた。

弱点は、立花 響の身体へ及ぼす影響と、
詠唱によるチャージに時間が必要なこと。
そして何よりも、
あまりの破壊力のため使用局面が限定されてしまうことである。

(追記)

調の纏うシュルシャガナと切歌の纏うイガリマ。

そのふたつから繰り出されるはずの絶唱コンビネーションであったが、
響は、S2CA・トライバーストの応用にて、
シュルシャガナとイガリマの発するエネルギーを強制的に収束し、
さらに調律・解放するという離れ業をやってのけるのであった。

本来は相手からの協力もあってはじめて可能となるS2CAであるが、
一時的接触を果たすことなく、このイレギュラーを成功させた要因のひとつに、
シュルシャガナとイガリマの起源が、
どちらも女神ザババの所有する刃と同じであり、
その質においても近似のモノであったことが挙げられる。

もちろん、絶対の危機にあって敗北を捻じ伏せ、
勝利を掴み取る立花 響の圧倒的な資質によるところも大きいのだが、
その結果、胸のガングニールの融合深度を促進させるという
さらなる危機をもたらすのであった。