#05 自分で決めたことだけど、流れに逆らうだけの力がなく、 踏みにじられる悲鳴に、ただ嗚咽を重ねるばかり。 残された形見にすがってみても、この身の震えは収まらない。 遠い日に深紅の涙は落ちて、今宵に激しく雨と降る。 月明かりの下、世界の明日を語る君にこの残酷は心地いい。