#04 解り合えなくとも、通じ合えたはずであった。 だから言葉より強いモノを求め、ゆえに拳を固め穂先は閃く。 胸に痛みを覚えても、立ち止まることなど許されない。 背中を押されて飛び出したのは、知らない素振りを続けた世界。 どこまでも澄んだ高い空に、はじめての笑顔は隠せない。