#05

えっ…?EPISODE 5 血飛沫の小夜曲

響たちが通う私立リディアン音楽院に潜入した調と切歌は、
任務遂行に奔走するものの、認識の甘さは隠しきれず空回りを繰り返す。

一方その頃、閉鎖工場に身を潜めるマリアたちに米国の特殊部隊が迫る。
掠め取った聖遺物に関する技術を独占するばかりか、
F.I.S.の目的が米国の隠蔽する不都合な真実の開示と判断し、粛清に動いたのだ。

排撃を命じるナスターシャであるが、マリアは人の命を奪うことに躊躇する。
彼女もまた、調や切歌と同じく非情に徹しきれない甘さを胸に懐いていた。
惨劇から目を逸らさずに踏みとどまろうとするマリア。
だが、無垢なる命の散華に堪えきれず、ついにガングニールの少女は悲鳴をあげる。

さらには、もうひとりのガングニールの少女にも非情な運命が顎を開けて襲いかかる。

ただの一度もコトバを交わすことのないまま、
マリアと響のココロとカラダは、限界に達しようとしていた。

立花ァァァァッ!!!