#06 繋いで束ねる力は失われ、彼我にて不和が高まる中、 見下ろす月は口づけを求め、やがて歌は眠りにつく。 正気では立てぬ舞台に翻りしは、君が構えた胸の覚悟か? 知らず叫んだその言葉は、どこまでも正鵠を射た無慈悲な真実。 ひとつを喪失したのではない。これからすべてを喪失するのだ。