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戦姫絶唱シンフォギアG 第1話プレミア上映会レポート

歌と物語、歌とアクションが密接に結びつき、かつてない「サウンドロマン」を見せてくれたTVアニメ『戦姫絶唱シンフォギア』。その放送終了から1年以上の時を経て、2013年7月よりついに続編『戦姫絶唱シンフォギアG』の放送がスタートした。放送に先駆けて、第1話プレミア上映会が2013年6月24日に東京・新宿ミラノ1にておこなわれた。今回のイベントには前作の応募総数約5000通を越す10000通以上の応募があり、10倍以上の倍率のなかから選ばれた約1000名のファンが集まった。

第1話の上映ののち、司会の鷲崎健さん、立花響役・悠木碧さん、風鳴翼役・水樹奈々さん、雪音クリス役・高垣彩陽さんが大きな拍手に包まれながらステージに登場。鷲崎さんより早速、第1話の感想を求められると、

「皆さんの反応を見ると楽しんでいただけたのかなと思いますが……1話から歌って大変でした!泣きそうでした!!(笑)でも、変身後の響にマフラーがついてかっこよくなっていましたし、クリスちゃんとも共闘することができたので、とても幸せです」(悠木)

「1話からまた翼として歌うことができてとても嬉しいです。マリアという新たなキャラクターとのライブシーンは私たちも興奮しました。実はアフレコの時は金子(彰史)さんや上松(範康)さんも一緒にガヤに参加し、『絆ッ!』に合わせて『フー!!』と叫んでいたんです(笑)」(水樹)

「アフレコの時もものすごい重量感がありましたが、映像になるとより盛りだくさんな印象を受けました。2話以降がどうなっていくのか今から楽しみです。私たちにとってもここから前作を越えていくような戦いが始まるので、気が引きしまる思いです」(高垣)

と、興奮した様子で答えてくれた。また、それぞれのキャラクターの変化についても様々な感想が飛び交った。

(写真1)

「クリスちゃんが超デレていて、前作以上にかわいくなりました!」(悠木)

「響は“響らしさ”がより強くなり、翼さんはとても柔らかくなりました」(高垣)

「(1期の翼は)ずっと尖ってたよね(笑)。本当にすみません! でも本当に大人になりました」(水樹)

それぞれ、キャラクターの変化をとても喜んでいる様子だった。このほか、「ライブシーンではみんなでコールのアイデア出しもした」(水樹)「これぞ『シンフォギア』という台詞まわしが面白かった」(高垣)といった話題で盛り上がり、高垣さんはクリスの「群れ雀どもが……」という台詞を客席に放って笑いを誘った。

今作にはマリア・カデンツァヴナ・イヴという新たなシンフォギア装者が登場する。響と同じガングニールの装者ということで謎は深まるばかり。果たして彼女は何者なのか……ということで、彼女を演じる日笠陽子さんからのビデオメッセージが公開された。

「ライブを経て、宣戦布告で終わるという盛りだくさんの1話でしたが、いかがでしたでしょうか。マリアは2期からの参加ですが、アフレコは温かく迎え入れてくださった皆さんのおかげで、1期からいるのではないかというくらい馴染ませていただいています。今後は調と切歌というちっちゃな女の子2人と一緒に響たちと戦っていくことになるので、きっと3対3の戦いになっていくのではないでしょうか。これからもぜひ楽しみにしていてください」(日笠)

(写真2)

最初は音声だけで映像がでないという、おいしい(!?)ハプニングがあった日笠さんのビデオメッセージ。何とか無事に公開されると、話題は新たな装者たちに向けられた。高垣さんは「新たな装者が増えたことで、純粋に曲と戦闘が増えていくのが楽しみ」と期待感をあらわにし、水樹さんは「(調の)ツインテールがどんな武器になるのか気になる」と話して会場を沸かせた。そして鷲崎さんの質問は『戦姫絶唱シンフォギアG』の“G”の部分へと向けられるが、「がんばろう……のG?」、「ガッツ?」、「ガングニール?」という3人の曖昧な解答に会場は大爆笑。どうやら「(物語の中で)これからGの意味がわかっていく」(悠木)とのことで、キャスト陣にも“G”の意味は極秘にされているようだ。

衝撃の展開から始まり、謎に満ちたキーワードがたくさん詰め込まれた第1話。果たして今後はどのような展開になっていくのか?

まずは第6話まで進んでいるといアフレコについて、悠木さんは「毎回、喉から血が出るのではないかというくらい気合入ってます。人じゃなくなるかと思いました(笑)」とその苦労を話し、水樹さんは「あおちゃんの喉はどうなっているんだろうって思いました」とそのすさまじさに驚嘆していた。だが、悠木さんは「毎週痛くならないと気持ち良くないという感覚になってきています(笑)」と、大変ながらもアフレコ自体を楽しんでいる様子だった。

変身シーンについては、「今回は響の変身シーンがありましたが、今後は翼とクリスの変身シーンも出てきます。それぞれとてもかっこいいものに仕上がりました。特に翼は“和”の雰囲気が強くなっています」と水樹さん。クリスについては「決めポーズがとてもかわいい」と太鼓判を押した。高垣さんも「クリスの変身シーンが初めて登場した時は、スタッフの皆さんもドキッとしてくれたそうです」と、その出来映えについて自信たっぷりに語った。

さらに楽曲について。水樹さんが「翼の戦闘曲が人には歌えないのではないかというくらいのレベルに達しています。鼻で息を吸いながら歌うような、皮膚呼吸で歌うような感じです」と話すと、鷲崎さんに「水樹さんはとうとう皮膚呼吸しながら歌えるようになったの?」と突っ込まれ、会場は大きな拍手に包まれた。今回の楽曲はそれくらいすさまじく、「Elements GardenさんのSっぷりがすごい!」(水樹)とのこと。今後どんな楽曲が登場するのか今から楽しみだ。また、本作では「意外なキャラクターが歌うことになるかもしれない」(高垣)とのことで、誰がどんな楽曲を歌うのかについても期待が高まる。

こうして盛り上がったトークショーもついにクライマックス。3人は、

「『シンフォギア』という作品に対して、本当にたくさんの方が並々ならぬ思いを持ってくださっていることを、1期の頃からいろんな場所で実感させていただきました。その期待に応えるため、制作チームもキャストも熱い思いで作品に向かわせていただいています。きっと心を鷲づかみにするものがあると思うので、放送を楽しみにしていてください」(高垣)

(写真3)

「『シンフォギア』はオリジナル作品ということもあって、とても思い入れが強い作品です。装者の2人とは別の現場で会うと“戦友に会った”という感じになってしまいます(笑)。それくらい毎話ハートを捧げて全力で演じてきました。これから1期以上に『ええっ!?』という展開が待ち受けていますので、2期も“防人イズム”と“皮膚呼吸”を全開にして頑張ります!(笑)」(水樹)

(写真4)

「2期の響の曲は、みんなで歌えるような掛け声がたくさん入っています。それも、スタッフの皆さんが“2期はもっとすごいものにしよう、もっと盛り上がれるようにしよう”といった様々な工夫を盛り込りこんでくださっているからです。2期はもっともっと面白くなっているので、覚悟しておいてください!」(悠木)

(写真5)

とのメッセージを残してくれた。そして、ステージの4人が「シンフォギアー?」と叫び、会場のファンが「Gー!!」と高らかに応えて、イベントは締めくくられた。

(文:岩倉大輔)

(写真6)